ジェーン・エア 公演情報 松竹「ジェーン・エア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ロチェスターの苦悩に涙する
    先日の観劇時にも感じましたが、今回は、ジェーン・エアよりも、エドワード・ロチェスターの苦悩が、橋本さんの好演もあり、深みが増して、舞台上に色濃く浮き彫りにされている印象がありました。

    初めて、橋本さとしさんの存在を知った同行の友人が、一目惚れしてしまったようです。

    観れば、観る程、細部に行き渡った、ジョン・ケア―ドさんの演出構成手腕の巧みさに感嘆するばかりです。

    これからも、1年置きぐらいに再演され続けたら嬉しいなと思います。

    ネタバレBOX

    何度も観ているのに、その度感心するのが、生まれたてのジェーンが、次の瞬間、少女のジェーンの肩掛けに変身するところ。(笑)

    こういう細部の演出のセンスが、舞台好きには嬉しいお土産のようなシーンとなります。

    最初の場面では、少女のジェーンを大人のジェーンが眺めていて、終幕近くの叔母の臨終場面では、逆に、叔母に許しを乞う大人のジェーンを少女のジェーンが眺めつつ、共に彼女の記憶の中で謝るという巧みな演出。

    こうした、ちょっとした、演出のセンスで、自然に観客も涙する。故意に泣かせよう感動させようとすることなく、こうして、自然に、感動に誘われる、高尚な舞台は、演劇ファンには、この上ない至福の観劇時間となります。

    それにしても、子役さんと違和感なく、少女のヘレン・バーンズを演じる佐藤さんが、他の場面で、性格の悪い貴婦人役を見事に演じ分ける様に、いつも驚嘆します。同じ女優さんが演じていると気づかないお客さん多いのでは?

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    2012/10/25 19:13

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