秘密の繭 公演情報 劇26.25団「秘密の繭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    お芝居を観たーって感じ!
    ちゃんとセットがあって、終始一貫地に足がついていて、謎めいていて、謎の余韻が残るような家族物を観たのは久し振りのような気がします。

    ネタバレBOX

    浅利ねこさんが素晴らしかったです。ゴミくずちゃんのときの放射能で内臓がボロボロになって死んで行った少女の、走って走って走りまくるハツラツとした演技やエンディングの素敵なハイタッチは忘れられませんが、今回は一転、母親思い故に留年目的で登校拒否をしようとする中学生役、表情をあまり表に出さないどこにでもいる女子中学生らしい感じが良く出ていました。過去のシーンの小学生姿も良かったです。

    散髪屋のおじさんも変態ロリコンではなく、真に政美ちゃんのことを心配しての行動だったように思えますし、何が真実か分かりません。

    お父さんの死も、最終的にはお母さんが壺で殴ってとどめを刺したようですが、お父さんの浮気癖については分かって一緒になったはずなのに、傷ついた状況を見て発作的に不満が爆発したのでしょうか。

    政美が中学を卒業したら自首しようと考えていたお母さんも、今は一応穴に落ちて死んだと思い込んでいるフシがあります。現に商売を拡大しようと考えています。政美もお母さんは自首しないと確信したのでしょうか、登校拒否を止めるようです。ただ、政美と異母兄との別れ際のやりとりは、異母兄に罪を押し付けた意味なのか、黙っているようにと伝えただけなのか謎でした。

    それにしても、世界を股にかけて異母きょうだいを作り続けたお父さんってどんな人なのか気になります。

    担任の先生役の加藤ちえりさん、あんな先生に教えてもらいたかったです。

    お母さんを男優が演じることに違和感はありませんでしたが、劇団フライングステージじゃないんだからという気はしました。

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    2012/10/25 10:39

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