満足度★★★
NYの劇場の定員は200人程度
5-6年前にNYの劇場で観劇してます。
その際は観劇4日前に劇場窓口で前から3列目(確か横幅は10席程度だったと思う。)が、普通に買えました。確か$60.
そう、料金の区分けはないけど、ポンチョシート。
冬の土曜日の夜22時開演の回でしたが、当日は超満員。
「NYの作品って、前売りよりも当日が売れるんだ、観光パビリオンみたいだなぁ」と感じたことを覚えております。
NYの劇場は200人程度の収容で、間口の狭い地下劇場。
狭い劇場だからこそ、圧迫感のあるチューブの渦、
アンダーグラウンドの異空間が、キャッツシアターの比じゃないほど
迫ってきて、ショーへの高揚感が溢れたなぁ。
シアタートップスでの作品を、シアターアプルで上演しているような
感じの今回の来日公演。
まぁ地方公演はキャパを大きくしなければいけないのは常だけど、
その差、約4-5倍は大きすぎないかなぁ。
おわかりのよう、味は薄くなってしまってました。
今回、偶然、前から2列目ポンチョシートのセンター20番代が取引先経由で
公演日3日前に回ってきたんですよ。
スポンサーの多い公演って、こういう良席が巡るんですよね。
(そう、この回は完売にもかかわらず、センター付近の一部が、
ボコっと空席で、ドーナツ化現象になってました。)
「これは行け、との天の指令」とばかりに、いそいそと週末でも、
晴天で健全な六本木へ。
入って、これは広い!と感じます。
公演中は、極上席だったので、真近でブルーマンコントを
楽しめましたが、
200人程度の劇場で上演するネタです。ちっちゃいちっちゃい。
表情での笑わせ方が多いにもかかわらず、モニター(多分)ないので
前から10列目以上、およびサイド席なら、行かないほうがいいでしょう。
もちろんブルーマンは劇場内を歩き回りはしますが、
ブルーマンの醍醐味はノリツッコミです。
まぁブルーマンの表情がよく見えると、
スクリーン越しのブルーマンと顔が違うことに気付きますから、
それはそれで興ざめですが、ご愛嬌。
内容は、5-6年前と9割がた同じネタ。
「NANTA」にしても、そうだけど、
こういう音楽とダンスとパントマイムのエンターテイメントって
国境を越え世代を越え性別を越え月日を越え、楽しまれるのだなぁと
感じました。
日本も、こういうショーの創造を期待したい。
閉演後、ブルーマンと「キッス」のようなコスチューム・メイクをした
バックバンドメンバーが、お見送り、気軽に写真にも握手にも
応えてくれます。
天気のいい六本木、屋外でヒルズをバックにブルーマンと写真が撮れます、
しかも無料。
四季「ユタ~」も、お見送り、握手をしてくれました。
どんなに作品がつまらなくても、
どんなに作品がわからなくても、
どんなに作品に割高感があっても、
こうやって、ちゃんと感謝されると嬉しいですよ、それだけでポイントアップ。
役者が作家が、どれだけ偉い人かはわかりませんが、
御客がチケットを買ってからこそ成り立つご商売。
こういう感謝の気持ちが、リピーター獲得に繋がるんです。