満足度★★★★★
「物語る」ではなく・・
先日観た菅間馬鈴薯堂とは対極をなすような(笑
物語っていない舞台。
どっちかというと、
観客席は鳥の目で。
どこかの地方都市を俯瞰するような。
「きょうは少し風が強いから、軒先で羽を休めていよう」
「とてもいい風だから、高くまで飛んでみよう」
そんなふうに風のなかに浮かびながら、
ふと目に入る道や公園やどこかの景色。
・・ああ、これは現代的な劇画なのかもしれないな、と、ふと思う。
思えば、自分の好きな劇画や映画の多くには、
確実な物語が無い。
「物語など必要ない」
と言えば、語弊があるのかもしれない。
敢えて言うなら、
「一人一人に物語があるなら、あえて第三者が舞台のそでに立って物語る必要はない」
とでもすればいいんでしょうか?
ジエン社を生んだ?(たぶん
早稲田meets藤田貴大氏と言えば、
ほかの観客たちは
「そんなんじゃないよー!」
と言うのかもしれない(苦笑
自分も次何かの機会で見れば、全く違う感想を抱くのかもしれない。
でも少し、
「若い人たちは、もう少しリラックスして、物語ることの重圧?(あれば
から、解放されてもいいのではないか(演劇界の重鎮?たちはそういうのみるとすぐやいのやいの言いそうだから?」
と常々思ってる自分には、
胸のつかえの取れる作品だったのかな、などと思ってみたり。