人情噺『端敵★天下茶屋』(はがたきてんがちゃや) 公演情報 劇団扉座「人情噺『端敵★天下茶屋』(はがたきてんがちゃや)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    善人を引っ掻き回す悪人
    上演前には70〜80年代の懐かしの時代劇や、刑事ドラマ、こども向けヒーロー物のテレビドラマのテーマ曲が流れてて、聴いてるだけでも楽しい。
    物語の核となる白鳥は、いい加減で小狡い裏切り行為が慢性化して、世のまともさに麻痺している性格で、ようはダメ人間として生きている小憎たらしさがよく出てた。
    舞台小道具や衣装がどっかのドラマで見たことあるような‥それもまた一興。
    古典落語や大元ネタの歌舞伎の馬鹿話を見ているような可笑しさある娯楽舞台。約135分。

    ネタバレBOX

    扉座のおじさん役者達が殺陣やボイスパフォーマンスやらいつもながら個性的で大活躍。劇中劇の内容がつか版の演目みたいだった。楽しかったけど、お化けになって仕返し、とかは無理矢理収束させてるようで、いかにも歌舞伎的、そこら辺はなんか微妙だった。

    悪役専門の5人組、自分達でお金を持ち合わせ興行をうつまで行くが、間に入ったのがいい加減で平気で人を裏切る白鳥だった。
    白鳥の悪い事を悪びれず、とことんやり尽していく。ばれそうになったら土下座して嘘泣きまでするどこまで行っても非道な小悪党だけど、毒をお酒に混ぜ込むシーンはさすがに悪人面が様になってて見ていて怖かった。
    某北の国のある人の風貌や、カジノで云々とか、大会社の御曹司のギャンブルネタとか、時事ネタに笑った。
    敵討ちする立場が状況により二転三転するけど、アンチヒーローのバッドファイブの殺陣や決闘シーンはカッコ良かった。
    高橋さんの数多の修羅場をこなした感のある悪い女っぷりも素敵。
    高木さんの真っ直ぐで爽やかだけど、簡単にハニートラップに引っ掛かってしまう人気俳優が良い。彼の日本刀で闘う刑事の舞台、見てみたいかも。

    ゲストの趣里さんの芝居は初見。
    擦れていないお嬢様っぷりの役柄が可憐でよく似合っていた。
    チヘドが劇団研究生の役柄の時は力入ってるなーと思ったけど、元気過ぎて周り見えていない子ってそういえば居たな、と思ったり。そう思わせるという事はやっぱり見せ方が上手いのかな。

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    2012/10/18 14:13

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