満足度★★★★
生ユーミン、生歌に合わせて踊る、夢の中の恋人たち
ユーミンの新旧数々のヒット曲の「生歌」にのせて繰り広げられる、切なくて儚い、夢のラブストーリー。
帝国劇場の回り舞台+セリ上がりも活用して(回りながら上下しながら)、ダンサーが6人がワルツのように踊る。
手前から奥に距離を置いて、数枚の巨大な紗の入ったスクリーンが幕のように舞台に下りて、
そこに雪や木の葉が、立体的に映し出される光景も美しい。
パンフレットには、ユーミン自身が本作の物語を語り、使われた歌も部分的に挿入されている
CDが付属していて、後で聞くと観たときの思いが甦ります。
観たときよりも、観た後でいい意味で引きずる作品に時々出会うのですが、
これは、(私の柄ではないのですが、)今思い返してみると、ふわふわと夢のような舞台でした。
私はユーミンより中島みゆきさん派で(ついでに陽水より拓郎)、
本作も「夜会」のユーミン版??くらいに思って、
観たときは結構否定的な感想を持ったのですが
(特に、結局、人の生死で盛り上げることには賛同できない)、
今思うと、上記のような感じなんです。