ジェーン・エア 公演情報 松竹「ジェーン・エア」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    テンポアップしたせいで
    初演時に比べると、曲のテンポも、舞台展開も、かなりスピーディになったように感じました。

    そのため、中だるみせずに、観られる反面、やや、ジェーン・エアの心の葛藤部分が薄まってしまったような気もしました。

    橋本さんのロチェスターの役作りが深まったのに反して、逆に、松さんのジェーンは、以前より、段取り芝居に感じた部分がありました。(とても巧い女優さんだけに、難なくこなしてるという印象になる部分があるのです。)

    とは言え、やはり何度観ても、傑作舞台であることに変わりはありません。

    今回初見の同行者は、いたく感激していたし、私も後半また泣いてしまいました。

    ネタバレBOX

    ジョン・ケアードさん、やはり、こういう長い原作をうまく構成する手腕に長けていらっしゃると、いつも感心するばかりです。

    初演と主要メンバーが変わらないので、今回は、舞台運びが大変スムーズでした。良くも悪くも安定感がある舞台で、安心して観ることができました。

    初演時は、舞台上のプレミアシートで裏から観劇する機会が多かったのですが、やはりこの舞台は、普通の客席から観る方が、世界感に浸れる気がしました。

    さとうさんの歌う「許ーして…」の歌詞が、心に、みるみる浸透して行きます。

    叔母の臨終場面で、子役のジェーンが再び登場して、大人のジェーンと交錯する瞬間は、何度観ても、涙を禁じえません。



    今回の舞台、小西さん演じる執事の存在感が増していて、愉快でした。
    全く台詞のない阿部さんの執事も、表情が豊かになって、格段の進歩でした。
    寿さんの存在は、この作品の要でした。

    だけど、私が一番好きなのは、占い女の歌のシーンだったりします。(笑い)
    さとしさんファンには、ご馳走的なワクワクする瞬間です。

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    2012/10/16 02:00

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