世界最終戦論 公演情報 アシメとロージー「世界最終戦論」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    楽しめる不条理劇風コメディ
    アシメとロージーは久しぶりの観劇。慶応の学生時代から観ていたメンバーの劇団で今回はオムニバス形式のブラック・コメディ。コメディ劇団ではないが、もともと和泉さんの笑いのセンスは好きで、今回も楽しませてもらった。

    原案が石原莞爾の「世界最終戦争論」で、ブラック・コメディというので、昨今の小劇場に多い怖くて笑えない内容だったらどうしようと観劇前は少し心配したが、大真面目にバカバカしい内容で品が良いので安心した。

    大真面目で馬鹿馬鹿しく、時々ミュージカル風で(笑)、不条理劇風の味わいがある。

    男性陣のキャストの個性が面白く、紅一点の佐々木星さんの馴染み方もよい。

    ネタバレBOX

    なんだかわからない「世界最終戦争」が始まり、妄想や追憶が交錯し、ストーリーが進んでいき、オムニバス風のショートストーリーがつながっている。

    落語のようにめくり方式のタイトルが出て、終盤、「あと10分で終わります」「あと3分で終わります」という文字が出て、笑いながらも観客の生理にマッチしているのがいい。

    その「終わり」は世界最終戦争の終わりも意味してるわけで、それはサタケ家の夫婦喧嘩だったのかな(笑)。

    「大学教授殺人事件」の死体が急に起き上がって真犯人を告げ、違う推理をしていたキンダシンイチ少年(相羽崇史)がバツが悪くなり、隅っこで小さくなってしまう場面や

    「美人局」の美人局(つつもたせ)の話が本当に美人局(びじんきょく)という政府の諜報機関の話に変わる場面、

    「宇宙戦争」で、まるで太平洋戦争みたいな軍人同士の芝居がかった悲劇的な会話に唖然とするサタケ(佐々木拓也)が可笑しい。

    全編通じて佐々木拓也さんが面白い。

    学生時代から相羽崇史さんには二枚半の魅力がある。

    前の週に同じ劇場で公演し、過去、この劇団にも客演している多少婦人の酒井雅史さんが友情出演?している。

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    2012/10/08 03:26

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