満足度★★★★★
「気持ちいい」作品
子供鉅人を観るのは去年の『バーニングスキン』と二度目。こんな気持ちのいいエンターテイメント作品もやっちゃえる集団だったとは、驚き。
幕末に生きる三姉妹の運命を、圧倒的な熱量で遊び心満載に綴る、140分があっという間な賑やか音楽劇。
時代劇としての面白さに加えて、この劇団にとっての「演劇とはなんなのか」的な意志が垣間見えて印象的。
役者やミュージシャンについて。確かな力量の高さが、作品をこじんまりとさせる方向には向かわずに、ちゃんとパワーや猥雑さにつながってるのが素晴らしい。
人によって若さや粗さはあるものの、そうした「雑味」が却って空間の異様なドライブ感を生じさせていて気持ちよかった。
ゲストの黒田育世さんのしなやかさ/自由さも、見ていて楽しい。
終盤、機材から明らかにトラブルで煙が上がってたけどあれは大丈夫なんだろうか・・・。
ちょっと見ていてハラハラしてしまったのは否定できない・・・^^;
子供鉅人、また東京に来るときは、是非ともまた劇場に足を運びたい