ブレヒトだよ! 公演情報 劇団衛星「ブレヒトだよ!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    徐々に興味をそそられ、最後はにっこり
    銀行強盗の話だというのは公式サイトのビジュアルからわかっていましたが、劇団員が銀行にお金を借りに行く話だとは・・・(笑)。作・演出家の連行さんの実体験が生かされているんですね。
    序盤は少々たどたどしい印象でしたが、中盤からは話の展開に興味をそそられ、セリフにも心惹かれて、最後の最後にはにっこり笑顔で劇場を出られました。とても気持ちの良い観劇になりました。

    子供向け演劇ワークショップ「演劇で学ぼう!」シリーズの「演劇で防犯」に関わってくる演目なのでしょうね。すごく楽しそう!

    ※当日パンフレットに「CoRich舞台芸術まつり!2008春」に参加している旨を伝えるチラシが折り込まれていました。「観てきた!」クチコミの数に効果が表れていますよね。

    ネタバレBOX

    銀行のカウンターがぐるぐる回って、客側と銀行員側の裏話を描いていく構成にわくわくします。登場人物が1人ずつ本音を語っていくのも面白いです。ただ、独白をする人物が必ず舞台面側に移動して、効果音が鳴り終わってからスポットライトの下で語り始めるというルールは、少々もどかしかったです。音が鳴り終わるのを待って照明が点灯し、照明が点いてから役者さんが演技を始めるのももったいなかったですね。

    中盤過ぎれば観客はもう意味がわかっていますから、カウンターに居るまま独白シーンになっても良かったんじゃないかと思います。カウンターを回す時のダンスのような身体表現についても、後半は何らかの変化が欲しかったです。

    演技については、意味を説明をすることが重視されているように感じることが多く、役者さんの存在自体を楽しめたのは銀行強盗の2人組(ファックジャパンさんと黒木陽子さん)でした。特にファックジャパンさんの演技には、言葉の奥の深みが感じられました。黒木さんは最後の長ゼリフが圧巻。経済と演劇(芸術)についての作家の主張が織り交ぜられた、詩的な味わいもある、少々難しいセリフだったように思います。その後で、硬くなった空気を和らげる演出がしっかり用意されていたのも巧いなと思いました。

    「融資窓口担当の女性銀行員(紙本明子)が、上司(連行)に大人のおもちゃを装着されている云々」というエッチな話は、微妙な開けっぴろげ具合が扉座(横内謙介さんの劇団)に似てる感じで私は不得意。やるなら笑い飛ばせるぐらい大げさな方向に行ってもらいたかったですね。

    以下、笑ったところ(笑)。

    劇団中京ブラックチューズデー代表の梶原(河合宏友)が「“ブレヒト”というとこんな劇だ!」と想像したのが、生気のない役者数人がうつむき加減で「ダー。ダー。」と言いながらトボトボ歩くだけの前衛(?)演劇なんです。それだけでもおバカ過ぎて笑えるのに、劇団人畜無害代表の元山(ファックジャパン)が「そんな作品を上演する劇団に銀行が金を貸すわけがない!」と、すかさずツッコミを入れてくれたので爆笑しました(笑)。

    “「ブレヒトだよ!(怒)」というセリフで終わります”とパンフレットに書かれており、開演前にその旨のアナウンスも入りました。本当にそのセリフで終幕したんですが、とても唐突で、これもいわゆるツッコミだったんです。痛快な幕切れでした。
    「ブレヒトのことなんて何も知らないよっ!」と叫ばんばかりの作品でしたが、最後に流れたのは『三文オペラ』の曲(「モリタート」だったかな)!見事に心つかまれました(笑)。

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    2008/03/05 00:41

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