ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます! 公演情報 おぼんろ「ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    時を経た
    悲劇が重なり合ったファンタジー、良くできた脚本でした。

    ネタバレBOX

    母親の病気を治したいと願う気持ちから生じた悲劇と、400年前の鍛冶屋が化物に変貌する原因になった悲劇が重なり合った物語。

    廃工場というか、機械類を取っ払った工場建屋の一階と二階を全方位的に有効活用していました。ライティングの関係でゴベリンドンの沼に住む化物の身悶える様子が影となって二階の壁に映るのも効果的でした。

    母親の不治の病を治すため沼に住む化物にこれから生まれてくる弟の命を売った兄…、後にそれを知った母は第二子(弟)を助けるために我が身を差し出そうとするが、病気では死ねないため自殺して思いを遂げる。弟の命が救われたことを知らない兄は、母親が死んだことを約束違反だと恨み、弟の命を差し出す必要は無いと考えて化物退治を決意…、村の忌み嫌われている婆さんから400年前に魔力のあった銃に再び魔力を注ぎ込む方法を教えられ、魔力を得るために大量の村人たちをその銃で殺戮してしまう。最後、兄は化物から母親の死の真相を聞くも時既に遅く化物を撃ち殺し…。弟も悲しみのあまり沼に沈んで全ては終わりました。

    そしてその銃は、400年前に鍛冶屋が娘の身体が溶け込んだ鉄で作ったもので、その悲しみから鍛冶屋が化物になった経緯があり、自らの銃で殺されるというもう一つの悲劇があったのでした。

    親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち、そのすれ違いが伝わって来ました。

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    2012/09/12 15:39

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