劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』 公演情報 こまばアゴラ劇場「劇団ハタンセ『タイタス・アンドロニカス』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    すごすぎる
    観客との距離が近い演劇があると思いますが、これは零距離演劇と言えるような参加型演劇だと思います。正直言葉は、一部日本語で話してくれる箇所もありますが、全く解りません。物凄く頭を使って観る芝居だと思います。雰囲気は伝わります。話の概要が書かれた用紙があるので、知らない人は先に読んで観るのも、観てから読むのもどちらでも良いかと。
    色んな意味で凄い。初体験が多かったです。お客さんを巻き込む、魅せる、考えさせるという意味で、演劇らしさが沢山詰まってました。

    ネタバレBOX

    惨たらしい報復が繰り広げられる悲劇ですが、開演前に役者さんが既に出ていて音楽交流を求めてきたり、ワインのようなものを振舞ったりと、韓国人役者さんだからなのか斬新過ぎました。観客はローマ人や元老院議官という設定なのかと思っていたら、黒子の如く動く板を抑えたり、小道具を渡したりします。一見、客に対する扱いかよ!と思う方もいるでしょうし賛否別れそうです。けど僕は凄い面白かった。板上の席から観ることはあっても、立ち見もありで黒子役までやらされるのはそうないです。僕は絶対観る側に徹するぞと思いつつ、いくつかやらされてしまいました。
    劇場の空間を全面に使い、多方面から観れます。口封じに舌と手首を切り落とすシーンは理解出来たし怖かったです。女性の胸元が露出しそうになる、食い物や水が観客まで飛び散る、終わりには膝から出血しているなど、放出されるエネルギーが半端なかった。結局言葉はわからないですが、ここは意識を置いている、ふざけた所、トチったなど何となくはわかります。国が違っても、演劇なのだと感じました。

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    2012/08/18 08:40

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