満足度★★★★★
新しい才能の誕生を祝いたい。
二時間半の芝居を見ながら鳥肌が立ってきた。今、ひょっとしたらすごい公演を見ているのかもしれないという予感が全身を包む。
天野峻の作品は処女作から見続け、才能があることは認識していたが、それが確信に変わった作品となった。
勿論荒削りな部分はあるし、初日のドタバタもあった。それにも関わらず、学生演劇の歴史に残る作品ではないかと思う。それぞれ好き嫌いはあるだろうから、この2時間半に詰め込みに詰め込んだ作品には賛否があるだろう。
しかしそれはビートルズが登場した時、ローリングストーンズが登場した時の反応と同じだ。眉をひそめる表現や、稚拙な部分(とくに前半)も含めて、時代を確かに切り開いた作品となった。
2012/08/26 19:24