満足度★★★
よくできてるとは思ったものの
2人のタオとそれを取り巻く人々を描き、シンクロするのはセリフだけでなく、異性間同性間の執着/拒絶がシンクロしつつ「本当に好きな人とは一緒になれない」という格言がいろいろな角度から照らされていく、というような作りで、部屋が並んだようなセットも必然性があるんだなーと感心しました。
しかし、セリフのシンクロを実際やるのは演劇ならではの表現と思うものの、意外と生きてこないというか、2×2のダイアローグに力点が置かれるところが諸刃になってて演劇としてなにか物足りない感じがしました。ダンスとかあるものの。
弟に執着する兄、恋人を束縛する弟、の人物像がおもしろかったので、恋愛妊娠とかじゃなくその線を追及したものも見てみたいです。