タニンノカオ~人命救助法2012 公演情報 シンクロナイズ・プロデュース「タニンノカオ~人命救助法2012」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    安部公房原作の2作品を短編仕立てに
    独自の演出で、ストーリーはうまく伝わり、2本立てで1時間45分と、短編としての良さがあり、肩の凝らない作品だった。
    それは、いい意味でもあり、悪い意味でもあったかもしれない。

    ネタバレBOX

    『人命救助法』
    意表を突くオープニングが楽しい。マッチの歌の替え歌(?)のような楽曲を全員で歌う(サビの部分に聞き覚えがあったので)。

    カリカチュアライズされた登場人物たちが演じる、少しブラックなユーモアが効いた作品。
    舞台を縦横左右前後とうまく使い、独特な演出が面白い。

    オープニングの曲(リズム)のイメージを中盤でも使ったりするのだが(親子の家のシーンで)、それだったら全編このリズムに乗せて、テンポ良くポンポンと進ませ、一気に突っ走ったほうが、さらにユーモア感が増したのでは、と思った。

    エンディングまで含めて「つかみはOK」な1本だったと言っていい。


    『タニンノカオ』
    1作目がユーモアな作品だったが、一転して、しっとりとした雰囲気を醸し出そうとした作品。

    1作目からの切り替えを、舞台上での着替えにして行うというのは(この作品での装置となる鏡の使い方がうまい!)、イッセー尾形等を挙げるまでもなく、よく使われている手法ではあるが、ヘンな間にならず、後ろ姿できれいに配置して見せていたのは、うまいと思った。

    内容的には、『他人の顔』のあらすじを見ているようで、少し深みの足りなさが気になった。
    主人公の内面的な苦悩と、妻との関係で彼の中での気づきがポイントなのだが、もとの長編をこれぐらいの短編として上演するのであれば、ポイントの絞り方はもう少し何かあったんじゃないかと思ってしまう。
    例えば、鏡という装置があるのだから、それをうまく使うというか、なんかそんなことで。
    台詞の残し方とか、なかなかよかっただけに少し残念。

    こちらの演出も、「見せる」工夫が随所にあり、さらに中ダレしそうなところに、映画版と同じように、しかも映画と同じ歌を入れるといったあたりも、なかなかだな、と思った(歌の雰囲気もとてもよかった。役の切り替えも含めて)。
    そう言えば、映画版だとヨーヨーの娘は、確か市原悦子だったなあ、とか思い出したり。



    全体的には、原作があるのだから、ストーリー的には申し分ないし、ストーリーの伝え方もいいし、演出もなかなかだと思った。短編だからこれぐらいの軽さでも十分かもしれない。
    しかし、できれは、もっと強烈に、と言わないまでも、もうぐいぐい少し惹き付けるポイントがあってもいいのではないかと思う。これだけのことができるのだから。

    また、登場人物たちの多くが、いかにも「キャラ作りました」という感じが否めない。特に男性陣。
    もちろん、1本目に関しては、カリカチュアライズされた登場人物たちなのだから、うんと濃いキャラを作り込む分には問題ないのだが、2本目でそれを払拭するために、無理に新しいキャラを塗ってきてしまった、という印象が少し鼻についた。

    ただ、2本目で妻を演じた方(配役名がわからないので役者名は不明)は、1本目との切り替えも、また2本目での自然さも印象に残り、好演。

    全体的には、それなりに面白かったので、★は3.5ぐらいなのだが、開演前の諸注意を、15分前、5分前と2回行ったり(これはとてもいいと思う)、受付の好印象を加味して4となった。

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    2012/08/15 08:03

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  • コメントありがとうございます。

    受付って大切だと思います。
    一番最初の接触だからです。
    ここで気持ちいいと、幕開けまでもわくわく楽しくなります。

    「良くて当たり前」なのですから、大変だと思いますが、
    受付や諸注意の印象はとても良いものでした。
    笑顔とかが。

    アンケートの協力をアナウンスしてましたので、
    そのアンケートをどう受け取るかも大切にしたほうがいいと思いました。

    2012/08/17 06:32

    アキラさま
    この度は、ご来場いただきまして、ありがとうございました。
    俳優のみならず、スタッフ一同アキラさまのお言葉に大変喜んでおります。
    今後ともよろしくお願いいたします。

    2012/08/16 00:55

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