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くじけまみれ
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公演情報
月影番外地「
くじけまみれ
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★★
ネタばれ?
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ネタバレBOX
月影番外地シリーズの【くじけまみれ】を観劇。
月影シリーズとは、劇団・新感線の看板女優・高田聖子の劇団外のユニットである。
北区赤羽でティッシュ配り20年の幸薄い40過ぎの麻子は、深夜にラジオ放送を聞くのが大好きである。そんな麻子がある日、誰も聞く人がない海賊放送をキャッチする。そしてDJと恋に落ち、二人は世界革命ならぬ赤羽革命を起こし、赤羽を混乱に陥れるのである。
大まかな筋はこのような感じで展開していくのだが、始まった瞬間からこれはどう見てもアングラではないか?と勘ぐってしまうほど、唐十郎の描く上野、浅草ならぬ場末の赤羽を描いているのである。無駄の多いアドリブ芝居、痺れるセリフの数々、一瞬に場面転換する安っぽい舞台セット、そして物語らしい物語が無い混沌としたアングラ感たっぷりの世界観を描いていくのである。
そして普段、劇団新感線で見せる18番の高田聖子の芝居は月影シリーズでは封印しているのだが、ここぞという時にはしっかりと堪能させてくれる。そして主演男優が唐組の俳優さんで、戯曲に当て込んだキャスティングは絶妙であった。
今作のアングラ的戯曲の演出方にはやや疑問があり、前半がやけに長く感じられ、後半からやっと進んで行くのであるが、それが狙いではなく演出上の失敗と感じられる。起承転結がない話だけに、前半から飛ばしていかないと簡単に失速してしまうのである。唐十郎の場合は初めからただひたすら飛ばしまくり、途中平気で失速してしまうのだが、それは唐十郎が書いて、演出して、決まり決まった舞台壊しというラストへ向かえるという観客の安堵感があるから問題ないのだが、今作は戯曲・福原充則、演出・木野花と別々な人が書いていて、戯曲が狙っている箇所と演出家の狙いとでづれがあったのだろうか?それとも女性だからだろうか?女性が描くアングラ芝居はないもんなぁ。男性はアングラ芝居にロマンを感じやすいから、その辺りの温度差からくるのだろうか?
まぁ、本日が千秋楽なのでもう観る事が出来ないが、個人的にはお勧め芝居ではない!という処か.....。
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2012/08/12 19:31
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