満足度★★★★
視線が合わない会話劇。
チラシに惹かれて観劇。素晴らしかった。
横に広い、恐らく演劇にはそれほど向かない空間が、かえって芝居の内容を引き立てていたように思う。
誰と誰が話しているのか、誰が誰に向かって言葉を発しているのか、そのリアクション、それが、視線が交わらないように配置されていることで浮き出していた。
「普通」の立ち位置(座り位置)で会話した場合、埋もれてしまうであろうそれらの反応が、あぶり出されることで、会話している人間たちの心のひだが見えやすくなっていたと思う。
上演時間が70分と、コンパクトにまとまっていたのも、冗長にならず簡潔に伝わってくることに繋がっていて、よかった。