モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~ 公演情報 少年社中「モマの火星探検記 ~Inspired by High Resolution~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    時空を越えたメッセージ
    毛利衛氏の原作を舞台化、原作未読。
    出だしから某劇団が頭をかすめるもアクティブな動きに直ぐに消失。
    少年少女の頃に思い描く未来と心と成長を社中版らしく軽快な疾走感で通した夏休みにふさわしいサイエンスファンタジー舞台。
    今の子供は楽しめる舞台が沢山あって良いなぁ。

    ネタバレBOX

    舞台セットが「天守物語」の構造、ステージ中央にストーンヘンジ様の建造物?がある。
    父親と約束した人類初の火星探索の為、宇宙船カムイの乗船員となったモマ。常々、人間はどこから来てなぜ生きているのか、という事を明るく(っていう風に見えた)考えている。
    生まれる前に火星に宇宙飛行士の任務に就き、そのまま帰らぬ人になってしまった父へメッセージを送ろうと友達とロケットを作っている北国に住む少女ユーリ。
    彼女の前にある日幽霊が現れ、宇宙の境界線について問いかける。
    メインの3人に絡む人達、原作には多分使われていない発言や行動に舞台用の演出、台詞廻しなんだろうなという事が思いつく。そんな中での生命や宇宙に関する発言は興味深かった。まわり回って皆いい人ばかりだったな。

    宇宙ロケット発射の時、身体を使いダンスで表現していた手法は面白かった。
    ラストシーンの美しさとファンタジーに壮大な宇宙空間が拡がって見え、とても綺麗。また、ユーリの歌う詩の内容も素敵だった。正にイメージソング。
    終盤の台詞「全部繋がっている」の意味が哲学的で深かった。

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    2012/08/10 02:10

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