カンガルー 公演情報 世の中と演劇するオフィスプロジェクトM「カンガルー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    不条理の最北端
    別役先生のは他にも観たり関わったことはありますが、このカンガルーは流石に難解でよくわからないところも多かったです。会話の掛け合いのテンポでは好きな箇所、訳のわからない空気を楽しめるところもありますが、謎過ぎて観ていて「?」だったり。良く思えるところ、うーんというところが主観では差がある舞台に思えました。お芝居自体も短編の多い中で長かったと思います。

    ネタバレBOX

    会場は手狭感があり、暑い日だったので少し息苦しさもありました。
    セットは街灯にベンチがポツンとしていて、波止場の雰囲気がありました。ワンシーンが長いので、もっとコンパクトにしていった方が僕には観やすかったように思えます。男の断末魔、棺のそれぞれ役者がのろりと動くところは非常に良かった。語尾が聞き取りにくいのがそこそこあった。娼婦の横澤さん動きのキレは凄いですが、ヒステリーな声が耳にキツかったところもあったので、静かでありながらもコロっと変わる謎さも混ぜたらより魅せれると思います。老人の小林達雄さん、舎弟の小川さんの雰囲気が素敵でした。
    ものにはウラがある。ウラには犬がいる。これは物事には裏があって、その裏にはナニカの番犬とも言える黒幕が潜んでいるのだ。的なニュアンスもあり内側には入って来ます。犬よりも、ウラでは縁側に猫が寝転がって手招きしているかもしれないと思う。など自分で考えたり、必死で頭を働かすか、ひたすら何となく観ている時間だったようにも思えます。

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    2012/08/02 15:26

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