満足度★★
話の筋がイマイチで、少々期待外れ…
前評判も良かったので期待して行きましたが、
私としては少々期待外れでした。
もっとも気になったのが、やはり話の筋の出来が悪いということ。
配布された鴻上さんが大学ノートに手書きされたコピーの文面は、
結構興味引いたのですけどね。
ある意味、あまり深い内容が無い話でも、時には悪くなく、
深く考えずにエンタメとして楽しめるものもあるのだけど、
今回のものは、「3.11」「原発」のみならず
「過激派」「国家権力」…、果ては「在日外国人」
(これなどは一言だけで、一切進展なし)まで登場したが、
社会風刺を盛り込んだつもりなのかどうか別として、
扱いが稚拙で、全く消化不良なのではあるまいか?
(これらのテーマを羅列してもネタバレにもならないでしょう)
この辺(政治思想のプロパガンダでなく)的を絞って、
それに関わる者の心情など、もっとしっかり扱えば、
単なるエンタメ以上の作品になったような気もするのだが。
さて、休憩後の後半第2幕になって、歌の後に、
小さいながら拍手も起こるようになったが、
前半は、そういうことも無く、何となく間延び感…。
ただ音量がでかいだけで持っていた、と言ったら言い過ぎだろうか?
ところが、まさに終わる時点で、急にロックコンサートのノリで
会場は盛り上がった。実は、私はすぐ帰ろうかと思ったのだが、
皆さんスタンディングで帰れない。
それまでの間延び感からどうしてこういう盛り上がりが出てくるのか?
やっぱりお目当ての役者がいないおじさんにはつまらないのかな?