桜の森の満開の下 公演情報 る・ひまわり「桜の森の満開の下」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    良い雰囲気。
    大好きなgood morning N°5の澤田育子さんが出演ということで、表参道へGO!

    開演時間を勘違いしちゃって、時間が余りに余ったので桃林堂の「もなか大坂」(←美味しいよ)を買ってからドトールへ。珍しくレジが行列してるなと思ったら、レジ前でモバイルクーポンの在り処を探しまくってる女性が…ここまで愚かだと微笑ましいネ。
    親がやってる方の畑近くで作ってるらしい「かぼちゃのタルト」とブレンドコーヒーを2階の窓際の席で。通りを見ながら一服してたら、信号待ちの車内で濃厚なプレイに興じる風景が。これから観る芝居の原作は、坂口安吾。否応なくテンション上がる。

    劇場へ。桟敷席なので靴を脱ぎスリッパに履き替え。観客の9割は女性という感じ。
    桟敷席はゴザが敷かれていてよい香り。クッションも分厚くて、これだとボクのヘタレ尻(常時、屁をたれるという意味ではもちろんない)でも90分もつね。

    開演。

    坂口安吾の『桜の森の満開の下』が原作なんだけど、脚本の“ほさかよう”さんワールドが全開な感じ。
    男と女の、男と男(←この関係は舞台オリジナル)の関係が、原作よりも濃厚に明快に描かれてたかな。

    わきを固める澤田育子さん、小林健一さんの2人が多種多様な役を好演。
    笑いのパートをすべて引き受け(?)、でもシリアスな場面では緊張感がビリビリと客席まで。。。

    いろんな解釈が可能な作りになっているし、観客それぞれの立場によって「恋愛」「他者とのつながり」「文化的生活」「仕事」「社会」「自立」etc. 違った視点から味わえるんじゃないかな。 

    たとえば「恋愛」だと、とっかえひっかえ女を替えていく男(もしくは、フッたのに、フッた相手が新たな恋人ができると怒っちゃうような、女性をオモチャのように扱っちゃう男)を想像しながら見ても、ニヤリとできるような気がする(ヒヤリとする人もいるだろうが笑)。

    そういう意味では、原作を読んでから観劇するってのも、ズッポリのめり込む為の一つの方法なのかもしれません。

    ネタバレBOX

    原作も、この作品も「孤独」がメインテーマになっています。

    この孤独。これは人それぞれ。歩んできた人生で、解釈が違ってくるんだろう。

    「結局ンとこ、他人を理解するなんざぁ無理ってものさ。折り合いつけて、だましだまし生きながらえていくってこともできるけどさぁ。」

    ま、ボクは折り合って生きていくつもりですけど・・・その気持ちがいつまで続くか、わかったもんじゃない。

    いつか鬼になって、虚空を眺める日々がくるのかもしれない。。。


    あっそうそう。

    客いじりが強烈です。

    ボクは、子供に間違われ、そして生臭坊主として首をはねられました(笑)

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    2012/07/14 12:12

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