満足度★★★★
懐かしき「ゆるさ」。
舞台上で繰り広げられるもろもろの出来事や人間関係に、時に笑い(一度は爆笑した)、時にせつなく、時にドキドキして・・・とっても心地よかったです。
一番感じ入ったのは、人間関係の心地よい「ゆるさ」。
ボクは40歳を前にして、どんどん人間関係が濃くなってきてて・・・仕事でもプライベートでも、良く言えば練れた人間関係、逆に言うなら自由のきかない人間関係の中、日常を過ごしている。
だからこそ、恋愛では奔放に・・・といきたいところだが、この分野も軽く縛りが利いてたりして(ま、心地よいんだけどさ 笑)。
この芝居に登場する10名の男女。
血縁関係にあったり、かつて恋愛関係にあったり、労使関係にあったりと、ややもすると息が詰まるような芝居になりがちなんだけど・・・『Goodnight』は、とことん「ゆるい」のだ。
大学のサークル棟で・・・ゼミが終わってから先輩の家で・・・「ゆるい」関係の数人が、朝までまったりと過ごす「ちょっとだけ非日常な夜」・・・そんな大学時代を思い出しちゃった。
みんなそれぞれ、恋愛に悩んだり、単位取得に悩んだり、金銭面で悩んだり・・・でも、そんなことはさておいて、とりあえず時間だけを共有する・・・そういう夜って、久しくないなあ。。。
10人とも、ほどほどに味付けされていて・・・クドくないのが、またイイ。
それはさておき・・・上野さんの脚本で、こんなに笑ったの初めてだよ(笑)
ベタな笑いが、ギリギリ暴走してなくて・・・このあたりも気持ち良かった!