満足度★★
切り口は面白いのに・・・
設定は面白い、最初の8分位は「何が起こるんだろう」と、
期待した。
蜷川幸雄の持論からすれば「オープニングの5分で、芝居の半分は
決まる」である。リア王で例えれば最初の5分で残り3時間30分以上の作品の半分が決まったのであろう、ならば70分のこの作品の8分ってのは、
大したものである。
(?????
ん・・・よくわからない事を言ってしまった。)
駅ナカビジネスが盛んな昨今、確かに、この作品のような
舞台設定があっても、悪くはない。
登場人物の設定も、パっと見て、スッゲー膨らみそうな予感はする。
しかし、しかし・・・・
他の方が口をそろえてコメントしているように、全く話にテンポがなければ
役柄に感情移入出来ない、構成が悪く話にメリハリがない。
全然面白くならない、面白くないのだ。
題材として、これだけネタが揃っていながら、たかだか1時間ちょっとの
上演時間にもかかわらず、ここまで退屈な作品にするなんて、これも
一種の才能なのかなぁ。
高校生の文化祭だって、これよりはもう少しマシな作品を
見せてくれるぜ!って思うほど、ダラダラ退屈な作品になってしまい、
「誰か芝居の作り方を教えてやれよ」って思うほど、つまらない。
例え作家の人が演出の人が経験不足で、詰まってしまっていても、
照明の人とか、美術の人とか、宣伝の人とか、
役者さんだっていい、もっといえば劇場MONOの人だっていいじゃないか、
誰か注意してあげれば、1万倍くらい面白い作品になったような気がする。
(1万倍で中の上程度だけど)
本当に地味な、本当にパっとしない役者さんたちが
覇気もなく、淡々と台詞を連ねていく。
この人たち、何のために芝居しているんでしょうか?
劇団のホームページも見あたらなければ、作家のコメントもなく、
どうも、この作品を作った人達の「顔」が見えてこない。
金持ち学生?の道楽かなぁ。
ちょうど卒業記念公演とか、上演されている時期だし。
「MONOで学生時代、俺、芝居うったんだぜ」って
ハクでも付けたいのかなぁ。