葬式クラス2012 公演情報 エビス駅前バープロデュース「葬式クラス2012」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    傑作
    28期ver.

    面白い。80分あっというま。

    ネタバレBOX

    卒業後、毎年死人が出て、その都度葬式が開かれる。日野(萩山博史)の経営するバーには、各回のメインキャストが訪れ、人生の悲哀を嘆き楽しむ…。

    2002年
    市ヶ谷(岡見文克)は、人生低空飛行。踏んだり蹴ったりの中、恩人の会社の金を持ち出すクズっぷり。
    2004年
    神田(金崎敬江)は、学生時代地味グループに所属し、大人になって結婚を忌み嫌い、モテる西荻(篠原あさみ)を妬む。
    2006年
    当時付き合ってた男が死に、嘆く西荻。さらに、夫の浮気と浮気相手の妊娠(しかも西荻が欲しかった男児)と姑から暴言にと、打ちひしがれる西荻。
    2008年
    慕ってた男が死に悲しみにくれる日野(ゲイ)を尻目に、飄々とした大久保(伊藤信隆)。そんな大久保も、息子の喫煙トラブルをはじめ、家庭の問題から逃げるようにキャバクラ通いに走る。

    市ヶ谷と西荻の新婚旅行当日。一人バーを訪れる市ヶ谷。追ってくる西荻。自分と関わると不幸になると放つ市ヶ谷だったが、大吉しか引いたことのない西荻の心に押され、再度結ばれる。結婚反対の神田も男性と同居し、大久保も引越し後、新たな人生を歩み出す。日野も、妹の結婚を機に親との確執も和らぐ。献杯の瞬間、市ヶ谷たちが乗るはずだった飛行機がメカトラ&着陸失敗の情報が入り、驚く面々。クラスにかけられた呪いは終わったんじゃないかと、明るい未来に盃をかわす。

    30後半から40半ばの年齢だろうか。苦い想いがバーに醸す。けど、彼らの表情は悲観というより、乾燥しているようにみえる。
    「毎年葬式」(他人の死)って設定に反射するように、生きるってことを静かに描いた作品。バーテン日野の乾いた人生観に癒される、バー公演に相応しい舞台だった。

    苦くてニヤニヤできて、ちょっとあったかい。

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    2012/07/05 01:20

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  • ご来場いただきありがとうございます。
    ここまで見事にあらすじをまとめていただき感動しました。

    2012/07/05 02:22

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