失恋ワークショップ 公演情報 シネマ系スパイスコメディAchiTION!「失恋ワークショップ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    セラピーか新しいビジネスか?
    別れようとしている7組のカップルが「失恋ワークショップ」に参加する。
    自分達の出会いから別れ話に至るまでを脚本にし、それを演じることによって過去を振り返るというもの。
    “人の恋見て我恋直せ”、他人の恋バナを客観的に聞く楽しさと
    こういうセラピーあるんじゃないかと思わせるものがあった。
    構成の上手さが光って楽しめる。

    ネタバレBOX

    別れる理由がはっきりしないから、どのカップルも悶々としている。
    その理由を確かめるために、フッた側、フラれた側に分かれて
    出会った頃の自分を演じ、また赤の他人の恋を演じてみる。
    そして最後は裁判で多数決を採って、別れるか否かを決めるというワークショップ。

    これが今風で面白い。
    劇中劇のような再現ドラマと、その後の意見交換を経て
    思い込みと像力の欠如で自分本位にしか考えられなかった参加者が
    次第にいろんなことに気付き、変化していく。
    それぞれのサイドに進行役がついて、カップルを紹介、話をまとめてテンポ良く進む。
    7組14人の別れの理由がとても判りやすく、組み合わせも間違えないのは
    この進行役が上手く回していくこと、加えて照明の効果だ。
    BGMや整然とした場面転換もセンスの良さを感じさせる。
    このパターンが気持ちよく繰り返される。

    「笑い」と「芝居」と「映像」の融合を目指す劇団と言うだけあって
    映像の使い方が上手い。
    冒頭7組の別れ話が紹介された後の、
    キャストの紹介やワークショップ台本用聞き取りの様子が映像で流れるあたり
    とてもわかりやすいし、コンパクトに編集されていてTVドラマか映画のよう。
    びっくりするほど充実の当日パンフも素晴らしい。

    バンドマンとファンのカップルのみが、結末を考えさせる終わり方だったのも面白い。
    最後まで「フッた理由を言いたくない」と言った彼女の本心はどこにあるのだろう。

    戦隊もののヒーロー緑山役の中澤丈さん、情緒不安定な感じがよく伝わって来て面白かった。
    ゲイ役のキム木村さん、こなれた演技で安定感抜群、揺れるゲイの気持ちを繊細に表現する。
    それぞれのキャラの設定が強烈なだけに、台詞について行くのが大変で
    女性陣は少し台詞が浮いていた気がするが回を重ねると自分のものになっていくのかも。

    はっきり理由を言わずにぼかして終わりたがるのは現代風の優しさなのか逃げなのか。
    言われた方もよくわからないまま「多分こうだろう」くらいで引き下がる。
    このありがちな別れ方は後悔と疑問を残し、その後長~く引きずるよ・・・。
    と思っているのは私だけか?
    そんなコミュニケーションのあり方に一石を投じ、新しいビジネスモデルを提示する(?)ワークショップ、じゃなくて舞台だった。


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    2012/06/24 13:12

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  • 谷合さま

    ご丁寧にありがとうございます。
    また次回も楽しみにしています。
    こちらこそありがとうございました!

    うさぎライター

    2012/06/29 21:00

    ご来場、そして観てきた!への感想アップありがとうございました!!

    グリーンとゲイは、私も大好きでした!!
    ほんとにほんとに面白かったです☆
    本の段階で、もう面白かったけど・・・それを3Dのして更に面白くしたあの二人の役者には
    本当に敬意を表したい谷合です。

    本当に本当にご来場ありがとうございました!!!

    2012/06/29 20:47

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