45° 公演情報 多少婦人「45°」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    中盤が面白かった
    2人の作家によるオムニバス作品が特徴の劇団ですが、今回は酒井雅史さんおひとりでオムニバス風の構成を手掛けられた。

    酒井さんは人間観察の目が面白くて大学時代から観てきたのですが、だんだん自分の世界ができてきたなぁという印象です。

    それがこの劇団の特徴と言えますが、独特のユルユル感があるので、そこで物足りない、共感できないという意見が時折聞かれ、制作途中のような歯がゆい印象を受けるきらいがあります。

    その点、古参ファンとしていつもハラハラして観ています(笑)。

    今回は中盤が一番面白かったです。

    ツイッターやコリッチの感想を読み、かなりの爆笑コメディのようだったので、今回は全然違う感じなのかしらと思ったら、千秋楽の客席は、ドッカーン、ドッカーンという爆笑の連鎖と言う雰囲気ではなく、いつもの多少婦人でした。


    次の公演は観に行けるかどうかわからないのですが、今後も注目し続けたいと思います。

    ネタバレBOX

    時系列を表現するため、盆回しを多用した舞台。

    その転換が流れを止めるので、もたつきを感じるところもありました。

    冒頭から最後へとつながるひとつの話で、見せ方としてはなかなか面白いのですが、女性歌手の部分が突出して浮いているように感じられました。

    遠藤夏子さんの個性は旗揚げ当時から注目していて、大好きな女優さんですし、今回も持ち味がよく出ていたと思いますが「短足」でツイッターが炎上したというエピソードが、私にはさほど面白く感じられず、こんなに引っ張る内容かなと思ってしまった。

    酒井さん演じるチャランポランなレコード会社のプロデューサー(ディレクター?)も、得意な役どころだけれどステレオタイプ過ぎるかも。

    同級生夫婦の家に酔って泊り、寝起きで出てくる山本しずかさんの表情が寝起きそのもので妙に感心してしまった。

    こういうところ、ちゃんと演技できないとわざとらしく感じるのだがリアルでよかった。

    妻役の石井さんは久しぶりに「普通の女性」役(笑)。
    今後、しばらく俳優活動はお休みされるそうで残念。

    今回、出色だったのは、父親役の筑田大介さんと娘役のみかんさん。


    娘の妊娠に「順序が違う」と苦言を呈する場面が説得力があり、思わず聞き入ってしまった。

    妻が不在で、娘たちといるのが気づまりなのか、外で飲んでまったく知らない他人の家にあがりこんでしまう困ったおじさんなのだが、酔ったときは、脚本上、もう少し豹変させてもよかったかも。

    この父親についていろいろ想像してしまうほど、役に奥行きを感じさせたのはさすが筑田さん。

    みかんさんは、小学生、女子高生、適齢期をきっちり演じ分け、姉妹喧嘩の場面がいかにも子供らしく自然でかわいい。

    失恋する女子高生時代は、あたりの空気まで変わったようで、感心した。

    高校時代の反省体験により性格が180度逆転した人物(男性の姉と女性の同級生)がカップルの応援につく皮肉も面白い。


    物語としては中盤であるここが一番面白くよくできているので、ほかの場面がつまらなく感じてしまうのかもしれない。


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    2012/06/15 06:05

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