憧れと衝動 公演情報 小松台東「憧れと衝動」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ナチュラルさとデフォルメの相乗効果
    主人公3人の鬱屈した気持ちを舞台に映えさせる
    周りのキャラクターたちのデフォルメが実にしたたか。

    彼女たちの想いに
    じわっと染められてしまいました。

    ネタバレBOX

    主人公の3人の女性たちは
    控えめであっても貫くキャラクターがあって。
    平凡だし、弱さがあるとはいっても
    生身の女性の感情がしっかりと透けて見える演技に
    支えられて、観る側に印象をしっかりと築きあげる。

    さらに、それぞれを取り囲むキャラクターたちに
    際立ったデフォルメがあって、
    彼女たちの想いや感情を浮かび上がらせていく。
    それがあざとくなく、でも際立った部分が作り込まれていて
    しかもワンポイントではなく
    家やバイト先の居酒屋や制作会社(?)の
    世界を背負って描かれていて。

    派手な印象は特にないのに、
    でも主人公たちと支えるお芝居が
    実にしたたかに重ね合わされて、
    醸される感情がぼやけずクリアに
    観る側に伝わってきます。
    だからこそ、そこからさらに先に進む彼女たちの姿の高揚感も
    観る側が流すことなく
    そのままに受け取ることができて。

    主人公たちと周りのキャラクターを背負う
    役者たちのお芝居がブレなく貫かれているからこそ
    成り立つ感覚ではあると思うのですが、
    一方で、それらをしっかりと機能させた作り手の
    手腕の確かさを感じたりも。

    前回公演から続いての観る側が委ねうる舞台に
    この作り手の作品をさらに観たくなりまし

    0

    2012/06/13 06:59

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大