満足度★★★★★
まさにエンターテイメント!
王子小劇場での公演だが、去年観たトラムよりスケールを感じたのは不思議だった。
北京蝶々は最近、演出家を外部から連れてくるというシステムを取っている。毎回、色んな演出家を連れてきて演出の違いを楽しもうということではなくて、作品に応じて、その作品にあった演出家に依頼するというシステムだそうだ。新しいスタイルだし、それがこの劇団にはとてもあっている。
今回ぬいぐるみハンターの池亀三太が演出と聞き、テーマ性が前面に出る北京蝶々と、感覚的な演出をする池亀三太とが果たして合うのかと心配したが、杞憂だった。作品のスタートから、ハリウッド映画を思わせるような楽しさ。わくわくどきどきしながら、大塩作品を堪能出来た。
役者では、鬼頭真也と堀越涼の演技にしびれた。二人の対決シーンは最近の演劇の中でも特に私のお気に入りシーンとなった。