満足度★★★★
さらっとして深くて熱くて。
観終わってしばらく、『女優(おんなやさしい)←2010年ろりえ公演』のセリフ・役者の表情・動き・汗・楽曲・ダンスが、頭の中を駆け巡ってた。
『よろこび』がつまらなかった訳じゃない。おもしろかった。とてもよかった。
『女優』と比すると、かなり洗練されてるし、人物描写も練れている。
ろりえではおなじみ(?)の「閑話休題的なユルグダくすぐり」も、今回は普通におもしろかった(←ボクが慣れてきただけなのか?笑)。
でも、ほんのほんのわずかな消化不良感。。。
好みの問題なんだろうけど。
ろりえの奥山さんの作品を観ると、色合いは全く異なる劇団だけどポップンマッシュルームチキン野郎の吹原さんの作品を思い起こすんだ、いつも。
「きっと、この人はコメディオンリーでもシリアスオンリーでも、優れた作品が書けるんだろうな」って。
今回は、コメディパートもシリアスパートも良かった分、「コメディ芝居を観つづけたい」「シリアス芝居を観つづけたい」という気持ちが湧いてきたのかも。
それはさておき。
本山歩さん演じるスケベエが良いんだよなあ。
ここまであっけらかんと徹底してスケベ(←エロじゃないんだ)すると、気持ちが良いというか・・・清潔感すら漂ってくる(笑)
あと、松下伸二さん&後藤剛範さんのコンビが良い!
バリバリの脇役なんだけど・・・可笑しくも哀しいんだよなあ。
大黒柱じゃないけど、確実に『よろこび』を支える柱なんだよねぇ。。。
それにしても、声を張る後藤さんを観ることができたのは、レアな体験かも(笑)