平成中村座 五月大歌舞伎 公演情報 松竹「平成中村座 五月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    夜の部鑑賞
    隅田公園の仮設劇場での最終公演で、大掛りな仕掛けや大勢による立ち回り等の派手な演出を用いず、役者の芝居や踊りをじっくりと見せる3本立てでした。

    『毛抜』
    お家騒動の物語ですが、終盤以外はユーモラスな雰囲気があり、ゆったりとした印象のある作品でした。橋之助さん演じる粂寺弾正の悪戯っぽい感じのキャラクターが魅力的でした。亀蔵さんの低く響く声が悪役に合っていて魅力的でした。

    『志賀山三番叟』
    勘九郎さんと鶴松さんによる舞踊で、舞台手前に並べられた蝋燭と両袖に立てられた蝋燭の揺らめく灯りの中で舞う姿が美しかったです。力強さのある勘九郎さんと、若々しい艶やかさのある鶴松さんの対比が印象に残りました。

    『梅雨小袖昔八丈(髪結新三)』
    女を連れ去った男の所に連れ帰そうとやってくる人達とのやりとりを描いた物語で、勘三郎さんの憎めない悪党っぷりが楽しかったです。全体にコミカルな雰囲気がある作品で、特に勘三郎さんと橋之助さんのお金を巡る馬鹿馬鹿しくてしつこいやりとりがコントのようでおかしかったです。最後の短い立ち回りは様式美があって見応えがありました。

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    2012/05/17 23:34

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