東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております! 公演情報 元東京バンビ「東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    家族の定義
    ふざけてはしゃいで、でも結構深いことを突き付けて来る東京バンビ。
    台詞でもう一歩踏み込んで欲しかった気もするが
    血のつながりに頼らない家族を作ろうとする人々が温かい。

    ネタバレBOX

    家族って何だろう。
    血のつながりか、同居する人か、一緒にいたい人か。
    ゲイという、社会においてマイナーな存在の人々が
    普通とは違うやり方で家族を作ろうとする姿が優しい。

    登場する“変な人”へのなりきりぶりが徹底していて面白い。
    悪気はないが挙動不審な人々がお節介で人と関わりたがる。
    人間関係に疲れたり上手く行かなかったりしたはずなのに
    それでも誰かと関わらずには暮らせないゲストハウスにやって来るという設定が生きる。

    父にも、父を取り巻く人々にも嫌悪感を抱いていた息子が
    次第に自分の本当の気持ちに気付き、わからないなりに認めていく過程がいい。

    息子役のアダチヒロキさん、振れ幅の大きい人々の中で
    普通の人の戸惑いが自然に出ていて、両者の違いが鮮やかになった。

    バイトの青年を演じた佐野バビ市さん、
    ミルクホールではいつもファンサービスに徹して女装することが多いが
    今回は化粧も美脚も封印して男役(?)、安定感があってとても良かった。
    身体は華奢だけど男っぽい人なのだろう、台詞や表情にメリハリがあって
    男100%の役も上手いなあと改めて感じた。

    思い切った設定とバラエティに富んだキャラがとても面白いのだが
    個人的にはもう少し踏み込んだ台詞が欲しい気がした。
    肝心な議論を「もういい!」で片付けずにリアルでは言えないことを
    言わせて欲しかったと思う。
    亡くなったオーナーの「家族になろう」という言葉はとても素敵だし
    それを信じてつながった人々の気持ちも暮らしも前向きだ。
    そのことを息子に伝えるために、もっと言葉を尽くしても良かったのではないか。

    「自分ではない誰かと一緒にいることを他人の確率100%とするか否か」
    作・演出の稲葉信隆さんが言うとおり、それを選択するのは私たち自身だ。
    一緒にいる確率の高い他人──それも大切な家族と言えるかもしれない。





    2

    2012/05/08 03:01

    0

    0

  • 東京バンビ1号様
    ご丁寧にコメントいただき有難うございます。
    テーマが良かったですよね。
    次回も期待しています♪

    2012/05/12 13:00

    うさぎライター様
    ご来場ありがとうございました。
    的確なコメントありがとございます。
    今後も精進してまいりますので、今後とも東京バンビを応援よろしくお願い致します

    2012/05/09 09:18

このページのQRコードです。

拡大