その後、、 公演情報 青ひげマシーン「その後、、」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題366(12-109)
    18:00の回(曇 暖)。17:40(たぶん)受付、開場。外から見る限りではちょっと個性的な喫茶店のようでしたが、入ってみるとまったくの異空間でした。舞台は半地下のような位置、奥には巨大なスピーカーの「壁」、周囲にはLP、人形たち、絵、古時計、入り口の上にはクラシック関係の写真(左のものはフルトベングラーみたいでしたが違うかも)、私の座席後ろはピアノ。天井にはランプと配管、半地下には大きめの椅子、ここがメインの舞台、狭いというとエビス駅前バーも狭いのですが、それ以上かも。でも、ひとつひとつ置いてあるものをみていて飽きることはなさそうです。17:55前説、時間は70分。

    佐藤さんが出ていらっしゃるのでやってきました。田辺さんは、佐藤さんも出ていらっしゃった「増殖島(2011/12)」、戸田さんの「東京都鈴木区」は「ヘッドライン×デッドライン(2011/2)」。ザムザより先のエリアが初めてなので周りをぶらっと歩いてみました。青ひげマシーンは前作からで2作品目です。今回、続編とのこと。その「前作」は11月に再演されるそうでこちらもみたいと思います。劇中、聴こえてきたのは「モルダウ」「カノン」ですね?19:07終演、佐藤さんと少しお話しできました。※6月に「僕の過ちはここにある」がありますね、時間があえばまたここに来てみたいと思います。


    ネタバレBOX

    さて、開演前から2人いらっしゃいます。ひとりは文庫本を膝上に、読んでいるのかうたたねしているのか。本があるとタイトルが気になるのですが、「異邦人」であることがセリフとしてでてきます。もう一人は黒い布で全身を覆われているためみえません(なんとなく女性らしいと思う)。入り組んだ構造...らしくみせていて、混濁したものが透き通ってきた頃にまたかき混ぜられるので最後までどんな設定なのかあいまいなままでした。明らかに違う人物が同一人物で、死者が生者で、どんな了解事で成り立っているのか。

    切なくて、もの悲しくて、寂しくて、素直になれそうもなくて...いろいろな感情が浮かんできます。雪の旭川に(仕事ですが)行ったのは17年前。

    作品の登場人物と作家の話かと思ったり、もしかしたらホラーなのかとか(ゾンビにはみえないけど)、ホントは幽霊の話なのかとか、「異邦人」だとすると「無邦人」かなとか、いろいろ考えてしまいました。

    終わってみて、疑似体験、「トータルリコール」とか、芝居だと「彼女、借ります。」が頭にうかぶ。

    赤いジャージの左胸...「安達」とある...。
    なぜ長いトイレだったのだろう(隠れていたから...?)。
    グリコのサイトには「パピコ」はアイスとあった。

    ※アンケート
    ・きっかけ:佐藤さん出演&前作がよかったので
    ・昨夜:はい、よく眠りました(平日は寝不足気味)

    2

    2012/04/30 22:52

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  • 佐藤様

    こんばんは、外は雨です。
    こちらこそありがとうございました。

    少し追加しますね。
    お店やギャラリーを使う場合、戸外も舞台の一部になり、「貸切」の案内がなければ、のぞき込む人もいて、そのうち陽は傾き、ときには雲がかかり、車の音が聞こえ、「芝居」であるという「約束事」は薄れ、物語の時間をより強く感じる気がします。

    カフェ、バー、学生会館の(ホール)エントランス、美術館裏の駐車場、雑居ビルの屋上など、かわった会場での公演はどれも強く印象に残っています。※劇場ですと、桟敷きでも椅子でもベンチシートでもすぐにリラックス、最前列だと恥ずかしいなんてこともなくなってしまいました。

    天井から床まで不思議の国。

    推理小説に「叙述トリック」というのがあって…
    (読者のミスリードをさそう手法…などと書かれてあります)、
    確かに、終わってみて「!!」。

    普段、会場まで時間があるときはマック等で珈琲を飲むのですが、
    このお店だったら時間が経つのを忘れてしまいそうです。
    でも、そんな1日の過ごし方もいいかなと思いました。

    ではまた次回作で。

    2012/05/03 02:07

    佐藤美佐子です。

    あ、パピコは、アイスでしたか(笑)。

    それは、作家につっこんどきます!

    この度も、
    大変丁寧にご観劇いただきまして、ありがとうございました。

    私は、
    どこに所属するということはなく、
    ご縁のある作家さんとご一緒させていただいていまして、
    本当に、さまざまな作風の方がいらっしゃるな・・と、
    いつもいつも、びっくりします。

    今回も、杏上さんの作品に出演するのは初めてで、
    それまでの作品を拝見したこともない状態で、参加が決まりました。

    ジャージの「安達」にまで目を配られておられたり、など
    お客様の目線は、絶対にあなどってはならないと、
    あらためて、心に留め置いております。

    そのナゾは・・・
    作家が明かさない限りは、
    私の立場からは、あえて、明かさないでおくことといたしましょう・・・(笑)。

    不思議なお話でした。

    どこまで自分が貢献できたかわかりませんが、
    とにもかくにも、
    たくさんの方に、
    あの、阿佐ヶ谷の名曲喫茶ヴィオロンという、
    不思議な場所があることを知っていただけだけでも
    それだけで、ちょっと素敵なことかな♪と、思ってもいます。

    本当に丁寧にご観劇いただき、
    コメントをお寄せいただき、本当にありがとうございました!

    2012/05/02 01:35

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