満足度★★★★
隔たりを感じたまず最初に、セットと衣装が素晴らしい。また、演技によるキャラクタ付けもうまくしていたので、古めかしい言葉がなくとも時代や雰囲気をうまく伝えられていた。原典を読んだことはないのだが、金瓶梅という作品のおもしろさを引き出していたと思う。しかし残念だったことは、演技に迫力がないこと。役者は皆上手いのだが、キャラクターから生きた人間が持つ、言葉の雑味や汚さや必死さ、そこから来る凄みのようなものが感じられず、終始キャラクターであり共感できなかった。ショーケース越しに観ている上品な芝居だと感じた。
ネタバレBOX
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2012/04/29 15:10
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