オーシャンズ・カジノ 公演情報 北京蝶々「オーシャンズ・カジノ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ちゃんぽん協会
    演出のカラーが良い。

    ネタバレBOX

    カラサワ(森田祐吏)が主宰するカジノクルーズに潜り込んだアンコ(帯金ゆかり)は、ギャンブルに熱をあげるダメ彼氏・トピオ(堀越涼)を探し出そうとする。(主宰の策略で)ギャンブルで身を崩す、横領社員のダイコク(岡本篤)やカジノ反対派の長崎県議・マダラメ(ザンヨウコ)らを尻目に勝ち続ける中国人起業家・ヤン(鬼頭真也)。カラサワを直接対決で下し、日本のパチンコ業界を潰し、(ひいては世界を)カジノで牛耳ろうとするヤンに、自分とアンコの命をかけて野望を阻止しようと対決を挑むトピオだったが…。
    カジノやパチンコという偏見で見られがちな「ギャンブル」という要素に、地方の振興とか打算や愛といった人間模様を注入した作品で、総じて楽しめた。ちょっと散慢な気もしたけど。

    アンコとトピオの話でラストを締めくくるのは、そのシーンだけみるとよいけど、話全体でみると惹かれるような感じがあんまりない。ヤンとの勝負時の、トピオの表情とかは良かった。でも、ブラフでした→警官のキリハラ(提千穂)という収束は拍子抜けだった。また、ダイコクとかマダラメの出資とか唐突な気がしなくもない。

    帯金ゆかりはなんか細い。岡本は、小心者演技がウマい。コンパニオンらは舞台の華でもあったけど、キャラ付けが薄いと感じた。パチンコ業界の刺客・ノビル(中村早香)のポジションは良い。キリハラへの一言「出世しないよ」とかアンコへの「パチンコ潰しても意味ない」とか。鬼頭は爬虫類的な恐ろしさをまとってて良い。バックグラウンド(貧しい中成り上がり、世の金持ちへの敵意を抱く)もあって良いキャラだった。演技も安定してたし。

    照明や動きとか、ポップで華やかな雰囲気でまとまってたので、見やすかった。ただストーリーに吸引力がほしかった。

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    2012/04/24 23:45

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