満足度★★★
様々な身体表現(23日ソワレ)
演劇2組とダンス3組が出演するプログラムで、ダンスは当然のことながら、演劇も身体表現が特徴的でした。
柿喰う客
永島敬三さんによる一人芝居で、スタンドマイクを前にして、恋する女子高生の奇妙な物語がリズミカルで緩急の対比が鮮やかな口調で語られ、コンテンポラリー落語といった趣きでした。音響や照明の演出を用いずに、一人の声と動きだけで20分間を持続させていて素晴らしかったです。
アマヤドリ
ひょっとこ乱舞から劇団名を変えてからの初の公演で、人の出会いの不思議さを爽やかに描いていました。6人の役者で台詞を回して1人のモノローグを語るような文体や、ダンスでも日常動作でもない動きが印象的したが、本公演の時のクオリティーに比べると物足りなさがありました。
きたまり
セーラー服を来た客席から観客を掻き分けて登場し、リズムに合わせて激しく踊ったり、無音の中で静かに踊ったり、途中で台詞もあったりとユーモラスな作品でした。昼に柿喰う客の『絶頂マクベス』に出演して夜はこの公演というバイタリティーが凄いです。
Baobab
4人の女性モデルを男性カメラマンが撮影しているというシチュエーションから始まり、ビートの効いた音楽に乗せて踊る作品で、アフリカ系のダンスを思わせる腰の落とし方とステップが印象的でした。荒削りな感じはありましたが、独特のセンスが魅力的でした。
ISOPPと愉快な仲間たち
自らヒューマンビートボックスをしながら踊って始まり、一発ギャグ的なコント、物真似芸とバラエティ豊かなパフォーマンスでした。しっかりとしたダンスやヒューマンビートボックスのスキルがあるのに、方向性がはっきりせず、器用貧乏な印象があり勿体なく思いました。
フェスティバルと銘打うっている割には雰囲気が地味で、盛り上がりに欠けるように思いました。