シンベリン 公演情報 彩の国さいたま芸術劇場「シンベリン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初日
    シンベリンの初日を観て来ました。やはり初日特有のヒリヒリとした緊張感が立ちこめていました。個人的にはこの雰囲気がとても好きです。全体的に美術は日本的な和を感じさせるものが多く、ヨーロッパで蜷川さんが見せたいと思っている日本流シェイクスピアいわゆる蜷川シェイクスピアというのがかなり色濃く出ていたと思います。そしてこの時期にシンベリンを上演した理由というのが少しわかったような気がします。
    勉強になりました。ありがとうございます。

    ネタバレBOX

    初日ということもあるのですが、かなり無難にまとまった演技になっていました。ほかの若い役者さんも少し硬かったのですが、そのなかで窪塚さんの演技が少し浮いてしまっているかなとも思いました。大事な所で噛んでしまったりしましたが回を重ねていくごとにどんどん修正されて素晴らしくなっていくと思います。吉田鋼太郎さん鳳蘭さん、そして大竹しのぶさんはやはり圧倒的な存在感でした。勝村さんの演じるクロートンは最後までバカバカしくかなり笑いも取っておりそれをしっかりとやりきることにより清涼剤のような役割を果たしていたと思います。

    最初の役者の楽屋のシーンによって、日本人がハムレットを演じることに対して違和感を出さない様にしている様にも思える。美術も源氏物語や震災での奇跡の一本松などを取り入れたり、琵琶の演奏を入れるなど過去や現在の日本を作品の中に盛り込むことにより、ヨーロッパに対して蜷川流ハムレットというの日本の作品を見せつける意図がかなり色濃く出ているなと思いました。

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    2012/04/03 04:19

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