ミクニヤナイハラプロジェクト vol.6『幸福オンザ道路』 公演情報 ミクニヤナイハラプロジェクト「ミクニヤナイハラプロジェクト vol.6『幸福オンザ道路』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    畳み掛ける言葉と動き
    ハイテンションに早口で喋り続ける台詞に加え、台詞とは関係なく踊ったり走り回ったりする、役者にとってはかなり負荷の掛かる演出で、70分程の上演時間にも関わらずボリューム感がありました。矢内原さんのミクニヤナイハラプロジェクトとしての公演を観るのは初めてでしたが、ニブロールの公演と同様のザックリした質感が魅力的でした。

    台詞が聞き取りにくく、場面が断片的に時間を前後したり繰り返したりしながら展開するので、どういう物語だったのかあまり把握出来ていないのですが、朗読好きな男が道に倒れていた記憶を失った男を家に連れて帰り、同棲する女医やその同僚との会話から15年前の連続殺人事件との関わりが浮かび上がってくるというサスペンス的テイストの漂うもので、生と死のテーマが描かれていました。

    会話体の台詞なのに演技が相手の存在してないかのように間を取らずにどんどん喋り通すスタイルが新鮮でした。1曲生歌がある以外は全く音楽も効果音も使われていないのに、とても迫力がありました。
    ずっと体を酷使する演出なので、後半は少し勢いが衰えたように感じられ残念でした。

    色褪せた木製のパネルを物語の展開とは無関係に役者達が並び替えてたり、奥の壁に立て掛けたりして空間を変えていく演出が興味深かったです。天井から吊られた工事用のランプとシャンデリアを振り子のように揺らすシーンが美しかったです。

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    2012/03/26 06:16

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