ベルが鳴る前に 公演情報 ペンギンプルペイルパイルズ「ベルが鳴る前に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    オムニバスが繋がるときに
    オムニバス形式のファンタジーと説明されていたように3つのストーリーが最後1つに繋がる時になるほどと感嘆の声をあげてしまった。話的に破綻がなく最後は綺麗にまとめて たのはさすが倉持裕さんの脚本力だと思います。

    ネタバレBOX

    ストーリーはちょっとした謎が最後まで明かされないままで終わる部分はあるがその余韻が話を膨らませる部分だと思う。自分への使命感だけで生きる人、自分も助かりたいと思う人、楽に生きたい人、旦那の行っていることを何も知らずに待つ人、妻のことを最優先に行なおうとする人、全てが真っ直ぐである。
    そして妻を最優先に考える男と使命感だけで生きる人が二人で車に乗っている場面を中心に進むのだが、作品途中で使命感だけで生きる人が愚直であると嘲笑されるのだが、最後はこの妻のことを最優先にすることの愚直さとの正反対の対比の描き方が皮肉でもありました。

    そして舞台装置が飛び出す絵本のようで一体どうなっているんだろうと子供の頃飛び出す絵本に対して考えた頃を思いだした。あの幼い頃のワクワク感を20歳になって舞台で思い出すとはまさか思わなかった。この舞台装置がファンタジーというのに拍車をかけていたのは間違いないと思います。
    勉強になりました。ありがとうございます。

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    2012/03/25 04:58

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