A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM 公演情報 声を出すと気持ちいいの会「A MIDSUMMMER NIGHT'S DREAM」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    少々空回り気味の印象
    コエキモは観客の少ない学内公演当時から観てきたので、最近コリッチでも人気が急上昇した感があり、今回「観たい」の人数が多いのにとても驚きました。

    盛況のためか、予定していた日が完売でとれず、ギリギリ都合をつけての観劇でした。

    「夏の夜の夢」をモチーフにした作品に、シモキタの「楽園」を会場に選んだという時点で、かなり期待できそうと思いました。

    『黒猫』の再演がダンスをセンスよく挿入していたので、新進気鋭の木皮さんの振付でダンサーも出演と聞いて、興味もありました。

    結論から言うと、アイディアは面白いけど、『被告人ハムレット』ほどは興奮できなかったというのが正直なところ。

    星は3.5というのが実感ですが、発展途上の若い劇団であり、期待をこめて4でなく3にしました。今後も注目していきたいと思います。

    ネタバレBOX

    東日本大震災と、77年のニューヨーク大停電、シェイクスピアの『夏の夜の夢』をからめたアイディアはなかなかなものだと思う。

    大震災と、日常である家庭内の問題や恋人との関係、世紀末のカタストロフィー的な肉欲などが描写されていく。

    山本タカは複層構造の芝居構成が得意で、アングラ的な密度の濃さが特徴だが、今回は少々空回り気味というか、散漫で物足りなさを感じた。

    それもまた挑戦意欲ゆえの途中経過と理解したいが。

    原作のパック=ロビン・グッド・フェローの黒幕的存在が物語の中で少々浮いた存在で、うまく物語を回している印象が残らなかった。

    ロビンの草野峻平のアクの強さと若さに似合わぬ貫禄、コエキモメソッド的な後藤祐哉の独特の体の動きと演技は相変わらず目をひく。

    私が観た回は珍しく後藤が台詞をとちったのが残念。

    セックスをダンスで表現するのは、リアルになりすぎないという点では評価できる。

    ただ、普通のダンス場面がさほどかっこよくなく(それはあえて意図したものなのかもしれないが)、「ダンスがあってよかった」と思うほど効果的には感じられなかった。

    せっかくミラーボールが回っているのに、ディスコの雰囲気が出ていなかった。

    不和の両親がオーベロンとタイターニアでもあり、石渡大夢の演じるステレオタイプの父親が私には面白かった。





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    2012/03/23 12:50

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