満足度★★★★★
びっくりしました。
劇場に入ると若者達がワイワイと、カラオケをしながら叫びあっているものですから、うわ!こりゃいかんと、もう始まる前からそのノリについていけない僕はソワソワとなり、帰りたくなってしまいました。
いったい何の意図があってあれをしていたのかは知りませんが、その後のお芝居とはまったく関係のない素の状態で、むしろ後の役柄を台無しにするくらいに『これが俺だぜ。どうだいこんな俺は?』感まる出しの素っ裸状態で、見たくもない若さ故の恥部を、股間に顔を押し付けられながら見せられたような気分になってしまいました。
なにしろお互いに『バカヤロー』だのどうだの罵り合い、マイクを使って大音量で叫び、下ネタをいやらしい顔をしながらしているものですから、ふと昔の自分を見ているようで、さらには下手くそな歌を聞かされ続けたせいで、三半規管やらなにやらがおかしくなってしまった僕の意識は遠のきかけたくらいでした。
って、ええ、ちょっと言い過ぎですね。
すいません。
ちょい盛りました。
さて、そんなマイナス百点の状態から見始めたわけですが、いやいやこれがですね、びっくりするくらいに良かったものですからそれこそ心底びっくりしました。