満足度★★★★★
無題329(12-072)
14:46の回。14:00開場のところ少し遅れる。狭い階段を上がり左手ドアを開けると商店街に向けて大きなガラス窓、その右端には真っ赤な消火栓の標識がみえる。小さなテーブルとクッション、開場したばかりなのに数名座っている(役者さん)。縦長の部屋、真ん中に段差、奥(窓側)が低く舞台に、手前にキッチン、カウンター、受付。こじんまりとしたカフェにお客さんが集まってくる、暦で1年が経った、今日は3月11日、みなさん好きな場所に腰を下ろす。紙コップに飲み物を入れ、当パンと一緒に渡されたピンクのメモ用紙に、昨年の今頃、どこにいたのか書く。段差の所にはちゃぶ台とノートPC、いいお天気、時々雲が陽を遮る、お客さんは同じ方向をみて座っているのではなく、思い思いに、30人くらい。14:46、「Daydream Believer」が流れ…開演、Cheer up。16:22終演、大船に向う。
2012/03/15 22:12
2012/03/14 04:19
帰路は、小田急で藤沢〜東海道線で大船ヘ。「藤沢」という街は、私が社会人としてスタートした想い出深い場所(1年ほどで大阪ヘ転勤してしまいましたが)、多くのことを学んだ所です。街も人も変わり、記憶は急速に薄れながらも、残っているその断片が集まってカタチを創ります。それは正確である必要はなく、「想い出」として、時々、開けることができれば良いのだと思っています。
好きな場所に座ってよい。どの様なものが演じられるのか分からないけれど、何処にするのか決めなければならない。客席/舞台が仕切られているのであれば、右か左か、前か後ろか…普段は迷わず、最前列・中央。さて、どうするか…窓(の外)がみえる、受付側がみえる、演出家がみえる、全体(お客さんの様子を含めて)がみえる所に座ります。
※「外がみえる」というのは、解放感、はじめての場所をできるだけ広く感じていたい、時間を感じたいということだったのかもしれません。
初めから座っていらしゃる方…役者さん、の様子を伺う。お客さん…お一人であったり、知り合い同士であったり、受付の様子、お店の様子。この組み合わせ、位置関係は、この時限りのもので、時は正確に過ぎ、見聞きしたものは、すぐに「忘れて始めてゆく」…、それでも残っているもの、これを大切にしましょうと思うのです。
では、次回は「絵空箱」ですね。4月、新しい事業年度、どうも平日の観劇は無理そうですが、土日なら。