「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」 公演情報 菅間馬鈴薯堂「「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    さむいから、あたたかい
    初菅間馬鈴薯堂。

    奇をてらってるわけじゃないけど独特の雰囲気。面白い。

    ネタバレBOX

    ちっとも売れない演歌歌手の影山ザザ(稲川美代子)やそのマネージャー・城田(代田正彦)、出戻り歌手・社(舘智子)、歌手を廃業する河村(市橋朝子)、河村のマネージャー・東山(西山竜一)、ザザの弟子で袂を分けたがザザの元に戻った川北(橋口まどか)と沼田(関口敦史)ら、落ち目な人間を、秋田のホテル「鶉屋」の主人やそこに住む、震災で一時的に避難している元ホステス3人らを交えて描く。
    ザザが放つ「負け通し。勝ったことなんか、一度もない。」って言葉通りの感じで、ホテルも元ホステスらと相部屋という扱い。それでもザザからはマイナスな言葉は出てこない。演じた稲川の自然体な演技が上手いからか、トゲがなく優しい空気を醸し出す舞台。セリフのセンスも細部にわたって良くて、スローなテンポが逆に心地よいくらい。実際、ザザらの状況が大きくかわるワケでなく、また次の街に向かう。平坦といえば平坦だが、8週連続U-SENで最下位をとった「春待草」のエピソードや川北らとの決別、ダンスに歌と退屈することはなかった。
    静かな良舞台。次回も観たい。

    「ビールのレッテル、落ちてるって書いただけで、それが、詩になるんですか?」ってのはそのとおりだね。

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    2012/03/07 23:44

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