「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」 公演情報 「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 201203121930
    201203121930@王子小劇場

  • 満足度★★★★

    裏悲しいドサ回りの世界
    哀愁漂う、しみじみとした雰囲気がよろしゅうございました。

    ネタバレBOX

    どの業界にも一部のトップと多くの底辺の人たちが存在する。ザザは全国のキャバレーを回る演歌歌手、底辺の方だけど、後ろ足で蹴飛ばして独立した弟子が結局は頭を下げてザザの元に戻ってくる、ああ底辺の下にもいくらでも人がいるんだなと痛感しました。

    営業風景、楽しかったです。ザザのオリジナル曲、そんなに悪いとは思いませんでしたが…。

    ザザは本当に売れないことを卑下し、後悔しているのでしょうか。ザザには、ザザを贔屓にしているキャバレー経営者がいて、それなりに幸せなんじゃないでしょうか。

    もし本当に売れようと思っているなら、相応の行動をしないといけません。オリジナルでもカバーでも、インディーズでもネットでも何でもいいから、とにかく楽曲を公表しないとね。
  • 満足度★★★★

    さむいから、あたたかい
    初菅間馬鈴薯堂。

    奇をてらってるわけじゃないけど独特の雰囲気。面白い。

    ネタバレBOX

    ちっとも売れない演歌歌手の影山ザザ(稲川美代子)やそのマネージャー・城田(代田正彦)、出戻り歌手・社(舘智子)、歌手を廃業する河村(市橋朝子)、河村のマネージャー・東山(西山竜一)、ザザの弟子で袂を分けたがザザの元に戻った川北(橋口まどか)と沼田(関口敦史)ら、落ち目な人間を、秋田のホテル「鶉屋」の主人やそこに住む、震災で一時的に避難している元ホステス3人らを交えて描く。
    ザザが放つ「負け通し。勝ったことなんか、一度もない。」って言葉通りの感じで、ホテルも元ホステスらと相部屋という扱い。それでもザザからはマイナスな言葉は出てこない。演じた稲川の自然体な演技が上手いからか、トゲがなく優しい空気を醸し出す舞台。セリフのセンスも細部にわたって良くて、スローなテンポが逆に心地よいくらい。実際、ザザらの状況が大きくかわるワケでなく、また次の街に向かう。平坦といえば平坦だが、8週連続U-SENで最下位をとった「春待草」のエピソードや川北らとの決別、ダンスに歌と退屈することはなかった。
    静かな良舞台。次回も観たい。

    「ビールのレッテル、落ちてるって書いただけで、それが、詩になるんですか?」ってのはそのとおりだね。

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