満足度★★
演劇?
特撮・アニメ的な世界観に拒絶反応はありません。
ただ映像向きの素材だけに演劇らしく成立させるには
一捻りも二捻りも工夫が迫られるわけでが、あまりにも
素直な直球を放り込みすぎたような。
不自由でもないドームの外へ「出たい」理由の源が自由への
欲求では、ぼんやりとした動機で「脱出」といえるような
闘争や葛藤が伝わらず主人公らへの共感は涌かず。
負の感情の怪物の成り立ちや戦いに焦点が注がれこの作品は
つまりアクション活劇を意図したということなのでしょうか。
ルックスもなかなかな若手役者陣の熱演ぶりは目に焼きついた
ものの演劇的な味わいには浸れなかったという拍子抜けは
否めませんでした。