水の簪(かんざし) 公演情報 謎のモダン館「水の簪(かんざし)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    きっと
    ものすごい情念を土台に描かれた作品なのだと思います。
    が、あまりにも強すぎたのか、材料を多く準備しすぎてその処理まで手が回っていなかったような…

    (今回のネタバレBOXはかなーりのネタバレです)

    ネタバレBOX

    相当細かく気になったポイントを挙げると、
    ○山戸宗吉が粘土で作った仮面をあちこちに吊るす作業が、会話の途中でいきなり始まったりして、あまりにもおもむろすぎた感が。→最初に一つだけ吊るして見せるとかで、あとは何かしら理由づけをしながら増やしていくほうがスマートかなぁと。
    ○パネルに無数の仮面が浮かぶ演出は、もっと出し惜しみできたかも。かなり序盤から、何回も何回も見せるので、終盤になると慣れてしまいました。→ラスト10分ぐらいまで隠し通していれば相当なショッキングシーンに変わったかも。
    ○「少年シリーズ」は9作と半分という設定だったけど、かなり軽く扱われている作品もあったみたいなので、全体の本数を減らして、1本1本の結びつきを強める事もできたのでは?
    ○舞台の奥行きが確保できていないので、小説の内容を演じるシーンで世界を広げきれていなかった雰囲気。
    ○下手の出ハケ口はほとんど使われなかったですね?→潰してしまって、閉塞感を出すこともできたかも。
    ○BGM、選曲はすごくセンスが良くて、浸れるんだけど、劇中かなりの割合で流れっぱなしなので演技に集中できなかった。
    ○照明のキッカケ間違いか、不自然な光量のブレが。
    ○役者さんの噛み率が高かった。

    色々書いてはみたものの、この公演ってスケジュール的に(ボクが見た初回は特に)乗り打ちなんですよね。
    それであれほどのクオリティに仕上げたと考えると、実際のところはかなり凄い事だと思います。
    方向性はものすごく好きなので、これからも応援させていただこうと思います。

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    2008/01/24 18:35

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