満足度★★★★★
190分 1本勝負!!
「Convention hazard~奇行遊戯」 「背水の孤島」 に続いて3回目となるTRASH MASTERS 本公演。
毎回 あのガチな舞台に虜になっている今回も観ていてひとつとして息を抜けない濃い作品でした!!!
昨年の作品は あの震災へのメッセージ色が濃かったように思えましたが、今回も最後の最後に福島の原発が事の発端だった・・・という伏線がありました。
休憩なしの3時間10分、いつものスタイル、一幕は大学病院を舞台にしたエピローグ的なお話し。中津留さんらしく細部までリアリティを追求した見事なセット。
病室、廊下、流し台、トイレなどなど・・
トイレでの会話にはエコーを効かせてましたよ、それとカゴシマジローくんが30万円くらいの札束を数えるシーンでは、多分本物の万札。
がん患者の家族と大学病院、そして製薬会社という 医療の現在と製薬会社の抱える問題を扱った
社会派としての作品性と 人間の"エゴ" をうまくMIXされたものだと感じました。
いつもながら 中津留さんの おそらくかなり調査をしたであろう 台詞や事実 が 難しい単語が多い割には とてもわかりやすくなっていて 難しさを感じませんでした。
人間の”死” と そこには必ずあるであろう 営利的利害 表裏の立場を旨く 表現されていたことに
やっぱり すごいぞ!!!! と思ってしまいます。