【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】 公演情報 タカハ劇団「【公演終了】ブスサーカス【感想まとめにリンクあります】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    おもしれー
    チケットプレゼントにて鑑賞。とても面白かった。

    ネタバレBOX

    とある廃墟の雀荘に6人のブスが隠れている。ヒロシ?というチンピラに入れ込んだ朱音(異儀田)、稔梨(高野)、美子(青木)、結梨(内山)、華音(二宮)の5人は、ヒロシの差し金で警備会社?の金を盗み、警備員を殺してしまう。金をヒロシに渡し、今はヒロシの訪問を待っているところ。そんな中、買出しや料理を担当している紀歌(高羽)が、携帯を隠し持っていることが発覚して、紀歌を殺してしまう5人。加えて謎の携帯も見つかり、5人の中にヒロシに愛されている女が一人だけいることが判明し、疑心が渦巻き、醜い争いがさらなる死人を生み出す…。
    序盤の何気ない会話のクスっとするところから、紀歌殺害の急展開、そこから携帯の持ち主探しで笑わせて、結梨の華音殺害シーンへと、笑いとサスペンスフルな展開にドンドン引っ張られる。狂った結梨を3人で殺し、美子が毒殺されるところで、朱音が「携帯の女」で、その朱音に恋する稔梨が美子を毒殺したことがわかる。朱音のことを見抜いていて朱音を部屋から出そうとする稔梨を疑う朱音が、死んだ4人がメイド服で踊る中、稔梨を絞殺するラストもなかなか見ごたえあるが、もうちょっと毒の利いた感じがあっても良かったかな。朱音が、(殺害の)状況に一番恐怖していて、ヒロシに会えるか不安だとしょぼくれていてからの絞殺って展開も面白いけどね。

    龍宮華音役の二宮の「舌先ファンタジスタ」には笑ったし、キャラも良い。皆が容姿や性格を褒め合うというかけなし合うシーンは率直に面白い。ブスをネタに面白いセリフの応酬に満足。二宮の右にしか歩けない演技も良かった。また、発狂しだした結梨は怖いくらいで、演じた内山奈々に拍手。てか、皆うまかった。

    舞台には出てこないヒロシというクズに溺れる(溺れてた)ブスたちの劣等感の充満する舞台に、笑いと滑稽さと哀れさが同居する面白さを堪能できた。ブスという素材を脚本・演出・演技でうまく料理した良作品だった。

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    2012/02/22 00:29

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