満足度★★★
時代を知らぬ者も楽しめるか?
力道山が活躍していた時代、力道山は直接は出てこないが、それに関わりのある人間たちが登場する。
在日、在日の人間の家族、在日の恋人等、当時の日本、大阪の貧しい街での人々の生活が描かれる。
この当時を知っている人間には懐かしいのかも知れないが、この当時、まだ私は生まれていなかった。当然懐かしさはない。
実際にはいろいろ大変なことは多かったろうが、在日と言えば毎度のように、日本から理不尽な目に合っていた、という表現は何とかならないかと思う。
もちろんそんなことは当然あっただろう。しかし、それに対して「どうなのか」ということや、「現代に演劇として表現することにどんな意義があるのか」をあまり感じ取ることができない。