ロボット 公演情報 劇団三年物語「ロボット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「ロボット」
    230分は長い。面白かった。

    ネタバレBOX

    衝突した隕石から出てきた謎の生物と人類の闘いを背景に人間を描く。「ロボット」というタイトルに反して、「人間」が舞台上で輝く作品だった。
    生物らと戦う巨大ロボットは自我があり、恋をし嫉妬しプライドを持ち、人間さながらの振る舞いで舞台を盛り上げる。ガンダムとかエヴァのような設定でロボットを操作する人間にもドラマが用意されていて、長い公演時間も気にならないことが率直にすごい。
    ラスト、身体を持たないコンピューター・ミライ(馬渡直子)が、ロボットになり隕石もろとも宇宙へ離脱。永い時間の中、ミライの管理人・光子(南雲亜由美)に会いたいと切なる心を発するシーンが胸を打つ。生物は抗生物質で人間は宇宙に対するウィルスという見解を示したミライも、光子への愛情をもって人間(光子)を救うという、愛に溢れる「人間」だった。

    役者は、流星竜馬役の関口あきらの、いかにも熱いキャラがうまい。早乙女☆操役の小名木美里の活発な動きが健康的な魅力に溢れる。早乙女和海博士役の廣瀬直也のどこか飄々とした演技も好きだ。あと、整備師・小笠原役の速水剛も良い笑顔を持った役者で好印象。

    くさいといえばくさい舞台なのだけど、ちょっと心が緩む感じが心地よい。

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    2012/02/17 01:02

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