dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス 公演情報 劇団パラノワール(旧Voyantroupe)「dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    異様な舞台にやや面食らったとこもあるけど、終盤はパワーを感じた。

    ネタバレBOX

    校長をトップに、教典?なるものが絶対の規律である「学校」が舞台。卒業試験で満点とれないと残虐に処刑されるところ。ゴダイ(川添美和)のクラスからは5人の合格者が出るも、ゴダイの意向で誰も教典の中身を教わっていない。そんな中、教典をもとに出題される卒業演習が始まる…。
    教典に違反すれば処刑され、試験に合格しなければ処刑され、卒業しても死ぬことになる異常な学校。そもそも教典には、死を恐れてはいけないと記してあるらしく、他のクラスのエリートコンビ・ニッタ(朝日望)とアカマツ(鴻森久仁男)は、演習を前に覚悟が出来上がっている。ゴダイの教え子のパニックぶりとの対比が面白くもある。こんな世界観に惹き込む手腕が素晴らしい。

    教典を教えなかったゴダイの心と、教典を作った校長(秋山輝雄)の生涯が紐解かれる箇所が見せ場か。死を恐れる心、生にしがみつく醜さを愛したゴダイが確かに美しい。生のエネルギーに満ちていた。

    ただ、現実世界の醜さから離れるため、絶頂の時に死ぬために作られた「学校」に、ちょっと納得してしまったとこもある。

    0

    2012/02/12 00:25

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大